リニューアルしたターミナルの外観

 

ヴォルガ川へと続く航路を支えるターミナル

桜で春らしさを演出?

ミニクルーズ船

セヴェルニ・レチノイ・ヴァグザール(Северный речной вокзал)は、1937年に開業された客船ターミナルです。

モスクワ運河沿いにあるこの「レチノイ・ヴァグザール(川の駅)」は、2020年9月5日にリニューアルオープンされました。

ここから、サンクト・ペテルブルグ、トヴェリ、ヤロスラヴリ、ニジニ・ノヴゴロド、カザンなど、様々な街へのクルーズ船が出発します。

数日かけて幾つかの街をめぐる航路で日数もまちまち。例えば、サンクト・ペテルブルグなら3日から14日まで、様々なコースのクルーズを選ぶことができます。

もちろん、モスクワ観光のミニクルーズ船も出ているので、モスクワ川からの景色を楽しむことができます。

ここは以前はとても寂れた場所でしたが、改装後はモスクワ川クルーズや公園の散歩を目当てに集まる憩いの場所と生まれ変わりました。

5月1日、ロシアも日本とほぼ時期を同じくして連休が始まりました。今年は特に、プーチン大統領から発表があった通り、5月1日から10日までの大型連休になりました。連休初日の今日は天気予報が外れ、すっきりと晴れ渡る素晴らしい天気になったので、午後からは特に、かなりの人出になりました。

 

周辺は自然がいっぱい

地下鉄 レチノイ・ヴァグザール近くの公園

地下鉄 レチノイ・ヴァグザール近くの公園

地下鉄 レチノイ・ヴァグザール駅で降りて5,6分緑の多い公園を抜けて行くと、目的のセヴェルニ・レチノイ・ヴァグザールに着きます。白樺などの大きな木が並び、もう少ししたら花も咲いて華やかになりそうです。

奥に見えるのがセヴェルニ・レチノイ・ヴァグザール

公園を抜けて、車道をくぐるといよいよ見えてきました!この並木道にも花壇やベンチがあって、とても雰囲気の良い公園になっています。なんだか期待が高まってきました。

 

すっかり生まれ変わった客船ターミナル

宮殿のようなターミナル

絵が描かれた柱

船やクルーズがモチーフの絵

並木道を抜けると、存在感のある宮殿のような建物が目の前に現れました。背の高い時計台が印象的で、横幅もかなりあります。入り口の柱にはクルーズモチーフの絵が飾られていて、レチノイ・ヴァグザール(川の駅)らしい装飾でした。早速、中に入ってみましょう。

客船ターミナルの中央部分

レストラン ヴォルガ・ヴォルガ

お土産ショップ

待合いホール・ミニミュージアム

簡単な荷物検査をして中へ進むと、デコレーションが施されたきらびやかな内装。天井も高くて全てが真新しくピカピカです。

左へ進むと「ヴォルガ・ヴォルガ」というレストランがあり、基本的なロシア料理が楽しめるのですが、ちょっとレトロな感じのウエイトレスさんのコスチュームがいい感じです。

右側へ進むと、小さなお土産ショップ、奥には待合ロビーとミニミュージアムがあります。今は自然環境をコンセプトにした輸送や交通の発展についての展示があり、鳥の声も聞こえる緑がいっぱいの空間になっていました。

左右に大きく広がったターミナル構内には、開業当時から乗客のためのあらゆる施設が揃えられていました。医務室や図書室、美容室、シューズケア、プレイルーム、母子のためのベッドルームなどもありました。今は2階も含めて改装で立入禁止になっていたので、どうなっているのか確認はできませんでしたが、今後に注目ですね。

 

広々と気持ちの良い波止場

波止場の様子

デッキチェアでくつろげて気持ちが良い

“駅”というより大きい公園

客船ターミナルから波止場に出てみると、視界がスパーンと広がり、開放感があって気持ちがいい!

左右に長く広がっているので、散歩やサイクリングにもピッタリ。犬を連れた人達もとても多かったです。これからの季節、お散歩やロシア人大好きの日焼けスポットにもピッタリだと思います。

デッキチェアやベンチ、丸くて面白いベンチなどがあちこちにあって、皆さんコーヒーやアイスを買って休憩したり、運河を眺めたり、お昼寝したりとゆっくり過ごしていました。もう少し暖かくなったら、本を持参してゆっくり滞在したいです!

 

まとめ

話題になっていたので気になってはいたのですが、来てみると人気の意味が分かりました。駅というよりも、公園のような憩いの場として愛されているんですね。船に乗る乗らないに関係なく、とても気持ちのいい場所でした。

あんまり気持ちが良いので写真を撮りながらゆっくり散歩していたら、だんだん肌寒くなってきてしまったので、端から端まで歩くことができませんでした。今度は今回行けなかった方を散策してみようと思います!

モスクワにいらしたら、天気の良い日にお散歩してみてくださいね!