モスクワ市内から、電車とバスを乗り継いで1時間半。イストラという町に感動的な美しさのノヴォ イェルサリムスキー修道院があります。この修道院には、ロシア国内から毎年多くの観光客や巡礼者が訪れるそうです。
この修道院は1656年に設立されました。総主教がこの地が聖地エルサレムに似ていると感じ、この地を選んだと言われています。
イストラまでは、電車とバスを乗り継ぐと言ってもそれほど難しくはありません。電車やバスの本数も多いので焦らずにゆっくりと修道院で過ごすことができる、オススメの日帰り旅行スポットですよ。
1.ノヴォ イェルサリムスキー修道院 聖堂外観
修道院の敷地内に入ると、一瞬で見とれてしまう美しさ。白い壁にコバルトブルーのクーポル、金色の十字架、そして青い空。ちょっと違う空間に入ってきたような気分になります。
ミサを見学したり、修道院の中をぶらぶら散歩したり、ベンチでゆっくりしたり、好きなように過ごしましょう。
2.ノヴォ イェルサリムスキー修道院 聖堂内部
一礼して聖堂の中に入ってみると、天井の高さと広さに圧倒されます。この日はすでにミサが始まっていました。警備員さんに写真を撮っても良いか聞くと、ミサが終わったら良いとのこと。信者の皆さんの大切なミサの時間です。ルールを守って見学させていただくことが大事ですね。
3.キリスト昇天の儀式
この日は大変ラッキーなことに、年に1度の「イースターから40日後のキリスト昇天に祈りを捧げる儀式」の日でした。
聖堂内で働いているおばさんに質問をすると、今日の儀式について一生懸命説明してくれました。1度では理解出来ず、「?」の顔をしていると、「ゆっくり話すわね」と、その後ゆっくりと2回同じ話をしてくれました。「さっきよりわかったでしょう?」と、ロシア人の中に1人紛れ込んでいる私に、とても親切に教えてくれました。そんな体験にも感激です。
4.修道院内のスタローバヤ(食堂)
お昼ご飯には修道院の中の食堂がオススメです。ロシアのスタローバヤ(食堂)方式で、トレーを持って好きな物を選んで注文します。
ロシア料理のスープからメイン料理まで2種類ずつ選択肢がありました。ロシア人の昼ご飯は、スープとパンという組み合わせで済ませる人が多いのですが、とても美味しそうだったのでスープとメインを頼んでみました。
5.修道院内のバレニチナヤ(バレニキ屋さん)
バレニキはウクライナ料理の水餃子です。野菜が入った食事系のバレニキや、フルーツやカッテージチーズが入った甘いバレニキもあります。茹でたて熱々の甘いバレニキはティータイムにもオススメですよ。
このカフェはかなり奥まったところにあるのですが、スタローバヤの先に看板が出ているので大丈夫。こじんまりとして可愛らしいお店ですよ。
6.聖なる源泉
修道院外壁の外側徒歩3分の所に源泉を汲める場所がありました。お年寄りも多いので、外の源泉まで行けない信者のために、聖堂の地下にもタンクから汲めるようになっていて、ペットボトルに汲んだものも買えるようになっていました。
せっかくなので、私は外壁の周りを散歩がてら外の源泉まで汲みに行きました。この日はとっても良い天気で暑かったのですが、この聖水はものすごく冷たくて美味しかったです。大きなペットボトルをいくつも持って、汲みに来ている人もいましたよ。
7.ノヴォ イェルサリムスキー博物館
修道院から歩いて15分程の場所にノヴォ イェルサリムスキー博物館があります。修道院の歴史や聖堂に使用されている壁や柱、司祭が使う道具や衣装などに関する資料が多く展示されています。
期間によって企画展も行われているので、運が良ければいくつかの展示を見ることができますよ。
まとめ
いかがでしたか?
モスクワから少し足を伸ばすだけでこんな素敵な場所があるなんて、すごく得した気分ですね。写真ではせっかくの魅力が半分も伝わらないので、是非実際に自分の目で見て肌で感じて欲しい修道院です。
ミサは毎日やっているそうなので、時間が合えば是非見学してみてください。女性は頭を覆うスカーフをお忘れなく!