皆様こんにちは!あっという間に6月ですが、いかがお過ごしでしょうか?ロシアは、色とりどりのライラックが咲きほこる、とても気持ちのいい季節が到来しています。

今回は、そんないい季節の春から夏に訪れたい、異国情緒漂う琥珀の街 カリーニングラード への旅をご紹介したいと思います。

カリーニングラードはロシアの西、ポーランドとリトアニアに挟まれたロシアの飛び地で、カリーニングラード州の都市です。20世紀前半までは、ケーニヒスベルクというドイツの都市でした。モスクワからカリーニングラードのフラブロヴォ空港までは、飛行機で2時間です。

ここは有名な琥珀の産地ですが、食の特産品も是非チェックしていただきたい!今回は、琥珀が第一の目当ての旅ですが、美味しい特産品メニューもご紹介しますね。

 

まずはカリーニングラードの街を散策 !

ドイツをイメージさせる住宅街

 

今回宿泊したホテルは、琥珀博物館から徒歩圏内のとても閑静な住宅地。三角屋根の可愛らしい家が立ち並び、その家並みを眺めながら散歩するだけでもロシア国外に旅行に来たような感覚になりました。さすが、昔ドイツ領だっただけありますね。

美味しいパン屋さんが多く、その点でもドイツを感じさせられました。美味しいパンとこんな豪華な朝食が街のカフェでお手頃価格で食べられます。

 

居心地の良いベーカリーカフェ

ボリュームたっぷりの朝食

 

朝食後は近くの湖を散歩。とても雰囲気の良い散歩コースがあり、皆さんジョギングや犬の散歩などを楽しんでいました。こんな場所が近所にあったら、毎日でも散歩したくなりそうです。とにかくすぐに、カリーニングラードの雰囲気が好きになりました!

 

緑がいっぱいの湖

 

カリーニングラード 琥珀博物館

赤レンガの塔の中にある博物館

 

琥珀がメインの旅なので、とても楽しみにしていた琥珀博物館。レンガの塔の中に入るとすぐに博物館の入り口があります。1階部分には、チケット売り場の他に琥珀のお店が並んでいます。さっそくチケットを購入して見学開始。

塔の中にある博物館なので、内部も塔の形に沿って円形になっていて、ぐるっとまわって見学することになります。

 

虫や植物が混入した琥珀が拡大鏡で観察できる

贅沢な琥珀のレトロなプレート

全てのパーツが琥珀のチェス台

アンティークのアクセサリー

レトロなデザインがとても新鮮 !

信じられないくらい緻密な装飾の船

琥珀で描かれたプーシキン

地下室の特別展

 

琥珀は自然の恵み、天然樹脂の化石です。長い月日を経た植物由来の化石が宝石として愛されるなんて、とても素敵だと思いませんか?化石だからこその、虫や植物が混入した宝石ができるんですね。

また、琥珀は一般的に有名なウイスキー色の透き通った色の他、クリーム色や緑、白、マーブルなど、本当に様々な表情を見せてくれます。これは、圧力をかけると色味が変化するそう。とにかく、ひとつとして同じ色が無いんです。すぐに琥珀の奥深さに魅了されてしまいました。

特に、アンティークのアクセサリーは、アンティークならではのデザインが逆に新鮮でとても素敵なんです。お店ではなかなか出会えないデザインを是非見学してみてください。その他にも琥珀を使った様々な装飾や大きな絵など、様々な琥珀に出会えます。

また、琥珀といえば超有名なサンクトペテルブルグのエカテリーナ宮殿にある琥珀の間についての展示も必見です。部屋の全てが琥珀で覆われているなんて、贅沢の極みですね!

 

ケーニヒスベルク大聖堂

大聖堂もレンガ造りでドイツの雰囲気

正面はとても可愛らしい色合い

 

カリーニングラードの見どころのひとつケーニヒスベルク大聖堂は、市内を流れるプレゴリャ川沿いに位置しています。ここはカント島と呼ばれる小さな島のようになっている場所です。

緑の中に佇む存在感のあるレンガ色の大聖堂はとても美しくて絵になるのですが、たまたまこの時だけ雨雲が出てきてしまって、青空に映える大聖堂が撮れず残念でした。

この美しい大聖堂は、第二次世界大戦中の空襲でダメージを受けて廃墟のまま放置されていましたが、1990年頃から修復活動が始まり、新しく尖塔も設置されて今の姿に生まれ変わりました。

大聖堂内の見学テーマも色々あるし、オルガンのミニコンサートを聴くこともできますよ

 

哲学者カントのお墓

 

この大聖堂に接する場所には、ここケーニヒスベルク出身の哲学者カントの墓所があります。この街には、カントに関連するお土産なども多く見られました。

 

カリーニングラード 食の特産品

特産品 うなぎの燻製

 

プレゴリャ川沿いに、Рыбная деревня(”漁師村”といったところでしょうか)という地域があります。ここは川沿いにレストランやお土産店が立ち並び、ちょっとした観光スポットになっています。

大聖堂や川があるので景色も良く、天気が良い日はテラスで食事するのもおすすめです。琥珀のお店もいくつかありますが、店によって全然雰囲気が違うので、あちこち見て回ってお気に入りの石を見つけてみてください。

 

うなぎの黒米リゾット

白身魚のフリット

マグロのサラダ

ムール貝入りの豪華なウハー

 

海に近い町なので、やはりおすすめはシーフード。その中でも是非試してほしいのは、バルト海で採れるうなぎ!食品店では燻製のうなぎが売っていますが、レストランでは燻製以外のうなぎ料理を食べることができます。

今回出会ったのは『うなぎの黒米リゾット』。クリームリゾットの上にうなぎの蒲焼きがのっている一品。うなぎは脂がのっていて、しかも日本人の口にあう甘辛だれの味付け。うな重が食べたくなってしまいましたが、これはまた全く違う魅力の創作料理でした。おすすめです!

ほかにも新鮮なマグロ、身がふっくらとした白身魚、ロシアを代表する魚スープ『ウハー』も具が豪華で、とにかく大満足でした!

 

まとめ

こんな感じで第一日目が終了。見てよし、食べてよしの楽しい旅が続きます。

2日目は、琥珀という名前の町ヤンタールヌイ、海沿いの町ゼレノグラーツク、そして世界遺産のクルシュー砂州まで足を伸ばします。

そして、きっと女性なら誰でも魅了されてしまうであろう『魅惑の琥珀アクセサリー』もご紹介いたします。ご期待ください!