モスクワの観光以外の冬の楽しみ方

モスクワやサンクトペテルブルクを冬や春先に訪れる場合、もちろん美術館や劇場に行く、というのがまずは一般的な旅行の仕方だと思います。ただ、このような楽しみ方はソビエト時代から続く伝統的な楽しみです。それはそれで良いのですが、急激に変化をしているロシアを体験したいということであれば最近はまた別の楽しみ方があります。それは、最近のモスクワやサンクトペテルブルクに新たに出現した巨大ショッピングモールです。

大衆消費社会・モスクワ

ソ連時代をご存じの方もいらっしゃるとは思いますが、ソ連崩壊後の一時の混乱を経て、モスクワは大衆消費社会となりました。クレムリンの近辺には高級ショッピングモールが立ち並び、目抜き通りのトヴェルスカヤ通りには高級食料品店もあります。ソ連時代末期には物が無くなり行列が名物でしたが、現在は物があふれ、どちらかというと買い物の列ができる、といった感じです。つまり、完全に大衆消費社会になった、と言えるでしょう。そんな中で出現した大型ショッピングモールは、中心部から少し外れたところにあるのですが、本当に大きく、一種のテーマパークのようなものになっています。その中の一つがモスクワ新都心の「アフィモール」です。

1日中過ごせる巨大ショッピングモール

このアフィモールは、キエフ駅から地下鉄で3駅ほど行ったモスクワ新都心の真ん中にある巨大商業施設です。沢山の専門店が入り、広大な敷地の中には休息ができるカフェなどが沢山並びます。巨大な吹き抜けスペースには噴水があり、時間になると天井近くまで水が噴きあがります。全部の規模が大きいので、中に入っているとそれほど大きなものとは感じないのですが、噴水が噴きあがる様子をみると、やはり非常に大きな施設だということが分かります。日本にも大きなショッピングモールはもちろんありますが、やはりロシアです。ちょっと日本のショッピングモールとはスケールが違います。
圧巻なのは最上階にある巨大マトリョーシカ。高さでいうと10メートル以上あるマトリョーシカが10体近くあり、家族づれやカップルが写真を撮っていました。

食事はフードコートで

アフィモールの中にはレストランももちろんあるのですが、ロシアは一般的にレストランは割高。ロシアで食費を安く済ませようとしたらフードコートの利用が一番です。このアフィモールはフードコートが充実しており、ロシア料理からイタリアン、そしてすしバーやモンゴル料理、中央アジア料理などのエスニック料理が手軽に楽しめます。エスニック料理のフードコートはロシアならではのものなので、面白い体験ができます。

映画館やボーリング場も

フードコートの他に、映画館やボーリング場なども充実しており、特に家族づれにはありがたい施設。マンガ喫茶なるものまであり、(実は寿司カフェなのですが・・・)そんなところもロシアらしさを感じさせてくれます。
一番新しいロシアを感じる一番の場所がこういったショッピングモールです。同じような大型ショッピングモールでもところどころロシアらしさが感じられるのが良い部分です。冬の寒さはまったく関係なく過ごせますので、一度体験してみてください。中で売っているアイスクリームの味は最高です。

ロシア旅行社で行く冬のモスクワの旅