作家フョードル・ドストエフスキー(1821~1881)は、今年2021年に生誕200年を迎えます。世界各地で、それを祝う行事が目白押しです。
日本でも記念事業の第一弾として、日本ドストエフスキー協会(DSJ)により、来る2月28日(日)『フョードル・ドストエフスキー(1821~1881)生誕200年記念シンポジウム』が開催されます。
ドストエフスキー・ファンの皆様は、奮ってご参加下さい!
オンライン(Zoom)による実施のため、事前登録が必要です。詳細は下記をご覧下さい。
*日時:2021年2月28日 午前10時~午後5時半
*主催:名古屋外国語大学
*協力:日本ドストエフスキー協会(DSJ)
*お問い合わせ:日本ドストエフスキー協会 dsjn_gg@nufs.ac.jp

*実施方法:オンライン(Zoom)
*事前登録方法:
▶︎下記URLから事前登録フォームにアクセスし、必要事項を入力のうえ送信してください。
https://forms.gle/JWurgmJMfme5rNLh6
▶︎事前登録フォームの送信の締め切りは、2月26日(金)午後1時です。
▶︎お申し込みのかたには、2月27日(土)午後1時までに、登録されたメールアドレス宛で、ZOOMへの参加リンクが送られます。
(もしメールがとどかない場合は、<dsjn_gg@nufs.ac.jp> までお問い合わせ下さい。)

〜〜当日のプログラムご案内〜〜

■全体進行(梅垣昌子)

■午前の部(10時~12時):(司会:望月哲男)
研究報告:「多面的なドストエフスキー」
齋須直人:「ロシアの学校教育科目《文学》の教科書に見るドストエフスキー」(25分)
越野剛:「『罪と罰』のマンガへの翻案について」(25分)
福井勝也:「ドストエフスキーの政治思想」~渡辺京二氏の著書に触発されて」(25分)
亀山郁夫:「ドストエフスキーにとって美とは何か」(25分)

■午後の部Ⅰ(13時~):(司会:亀山郁夫)
特別講演:長縄光男「ドストエフスキーとゲルツェン――問題の所在」」(40分)

■午後の部Ⅱ(14時~15時半):(司会:亀山郁夫)
シンポジウム(1)「コロナ禍時代に考えたこと」
話題提供:沼野充義「コロナ禍の時代に『罪と罰』を読む」(20分)
パネリスト:科研メンバー全員の近況報告と議論
(林良児、甲斐清高、白井史人、梅垣昌子、藤井省三、野谷文昭、番場俊、望月哲男、越野剛、齋須直人)

■午後の部Ⅲ(15時45分~17時半):(司会:番場俊)
シンポジウム(2)「ドストエフスキーと《危機》の想像力」
基調報告:亀山郁夫「なぜ、《ドルゴルーキー》なのかーー『未成年』における《危機》の想像力」(30分)
パネリスト:望月哲男/越野剛/沼野充義/番場俊

記念講演者紹介
長縄 光男(ながなわ みつお、1941年~)ロシア文学者、横浜国立大学名誉教授。ロシア思想史、日露関係史、日本における正教史を主な研究対象とする。モスクワ大学客員教授、ドストエフスキー記念オムスク大学日本文化講座派遣教授等を歴任。1965年一橋大学社会学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。ゲルツェン『過去と思索』(全3巻、共訳)で、日本翻訳出版文化賞、木村彰一賞受賞。2006年に横浜国立大学人間学部教授を定年退官。その後上智大学ロシア語学科や法政大学で非常勤講師としてロシア史の教鞭をとる。2007年モスクワ大学客員教授。2010年度ドストエフスキー記念オムスク大学日本文化講座派遣教授。著書『ニコライ堂遺聞』では、日本正教会史について亜使徒ニコライが働いた明治時代のみならず、あまり触れられる事がこれまで無かったセルギイ・チホミーロフ府主教時代についても執筆範囲とし、研究領域を拡大した。
・単著
『ニコライ堂遺聞』(成文社 200年)『ニコライ堂の人びと 日本近代史のなかのロシア正教会』(現代企画室 1989年)『評伝ゲルツェン』(成文社 2012年)『ゲルツェンと1848年革命の人びと』(平凡社新書 2015年)
・訳書
リハチョフ『文化のエコロジー ロシア文化論ノート』(群像社 1988年)
ゲルツェン『向こう岸から』(平凡社ライブラリー 2013年)他
・共訳
『宣教師ニコライの全日記』(全9巻、2007年) ゲルツェン『過去と思索.3』(金子幸彦・長縄光男訳 筑摩書房、1998~99)他。

詳細は、DSJのホームページにてご覧いただけます。
https://www.dsjn.jp/