1961年4月12日。ガガーリンがボストーク1号に乗って、108分の宇宙飛行を実現させました。これは、ロシア人、そして世界にとってとても重大な歴史です。

モスクワには、以前から宇宙飛行士博物館がありましたが、この宇宙航空学センターは2018年に改装された施設です。ちょうどガガーリンが飛び立った記念日に見学に行ってみました。
このボリューム満点な宇宙航空学センターの魅力をご紹介していきます!

 

入口と外観

宇宙航空学センターは、ВДНХ(ヴェーデーエヌハー)全ロシア博覧センターの一番奥に位置しています。散歩しながら行き着くとドーンとロケットが現れて、期待に胸が高鳴ります!

ВДНХ(ヴェーデーエヌハー)全ロシア博覧センターの入口です。門の上のトラクター運転手と農婦の像はシンボル的存在になっています。

ガガーリンが宇宙へと旅立った4月12日から14日まで、宇宙フェスティバルが開催されていました。

奥へと進んでいくと広場にボストーク宇宙ロケットが現れます。この後ろが「宇宙航空学センター」です。

 

センターの正面。全面ガラス張りに、金色の装飾が豪華で素敵な外観です。

 

ガガーリンパレード

さすが4月12日。ガガーリンのパレードが行われていました。記念日当日、しかも平日の金曜日に行けて、写真も比較的撮りやすくてラッキーでした!多分、週末はとんでもない混雑になるはずです。

宇宙航空学センターに向かう途中、宇宙服のパレードに出会いました。ガガーリンを称えながら会場内を歩いていましたよ。

ロシアの皆さんが、ガガーリンを誇りに思っていることがよく伝わってきました。

 

1F 大型展示

入ってみてビックリ。展示の数々は、とにかくスケールが大きくて圧倒されます。すごく近くに寄って、細かいところまで見学出来ますよ。

ガガーリンを乗せて宇宙へ旅立った「ボストーク1号」のスケールモデル。無重力が人間に及ぼす影響について研究が進められました。

1957年11月3日、宇宙犬のライカを乗せてスプートニク2号は飛び立ちました。スプートニクには地球に帰還するための装置はありませんでした。

液体ロケットエンジン RD-107A /PA-108A。ロケットを動かすエンジンが間近で見られるなんて感動!

5回目の国際宇宙ステーション(ISS)への飛行ミッション、ソユーズTMAー1の帰還船の一部が展示されていました!

BOR-4は、ソ連時代のブラン計画(再使用型宇宙往還機計画)で、再突入に使用された実験機。翼の下から見学も出来るんですよ。

 

1F 小型展示

貴重な模型や小型のデバイスもたくさん展示してあります。色々な形で宇宙開発事業に携わった人達の想いが伝わってくるようでした。触って良い物もありますよ。

有人宇宙飛行計画、ボストーク宇宙船の模型。なんだか美しいですね。

木箱に入った電気デバイスは、歴史を感じます。

NPOエネルギアが開発したソ連の大型ロケット「エネルギア」の模型。

NPOモルニヤ提供のビジュアル観測装置。色々な企業や団体が宇宙を目指して力を合わせていたんですね。

このセンターは本当に見所がいっぱい!広々とした施設に、大小様々な展示がところ狭しと並んでいます。宇宙に興味がある人には、本当にたまらない施設です。
今回色々と調べてみて、今まであまりに無知だったことを反省しました・・・。

後半は、子供達に大人気の体験型の展示などもご紹介しますのでお楽しみに!