ARTPLAY アートプレイっていったい何???


ARTPLAY アートプレイ は、様々な職業のアーティストが集まって活動を行っている場所。スタジオ、ワークショップ、ショールーム、オフィスはもちろん、映画館やコンサートホール、レストランやカフェなどが並びます。ここは、モスクワの工具メーカー『マノメトル』の工場跡地。雑然と立ち並んだいくつもの建物にペイントやリフォームが施され、2008年に、何とも個性的なビジネスセンターに生まれ変わりました。
ARTPLAY アートプレイ は 、若者に人気のショッピングセンター『アトリウム』がある地下鉄クールスカヤ駅から、徒歩10分です。大通りから左に曲がると、古いトンネルがあり、「あれ、間違えたかな・・・?」と思ったところで、トンネルに『ARTPLAY』の文字が。トンネルをくぐりぬけると、道を挟んで左右に渡り全体がARTPLAYの敷地です。今回マーケットが行われている会場は、右側敷地内の小ホール。
ここは工場の跡地らしさを残しているので、決して新しい雰囲気ではありません。落書きも残したままですし、何となく初めて入る時は、「ここ、一般人が入っていいのかなあ?」ドキドキしますが、ロシアではハッタリも大切。堂々と入りましょう!

 

敷地内の雰囲気

建物のペイントや装飾は、統一感は無いけれど、うまく共存していてとても面白い。
落書きあり、落書き風のお店のペイントあり、ひっそりと小さなオブジェがあったり、全ての壁が作品のよう。建物自体を見て回るだけでも楽しめます。
こんなところにカフェ?そしてここにはシステムキッチンのショールーム。こんなところに隠れておしゃれな眼鏡屋さんがあるんだ!と、ここには色々な発見があります。でも、一見何がどこにあるか、分からないのでちょっと迷います。でも、何があるのかは、タッチパネルのインフォメーションシステムで探すことが出来るから大丈夫。

クラフト細工のような不思議なグラデーションの建物が目をひきます。左のモノトーンの建物も、模様に混ざってさりげなく『12』と建物の番号が記されています。

落書き風のウォールペイントも、ここの建物には不思議とマッチして、面白さがあります。右側の顔のモザイクはロシアで有名な、古いコメディ映画の登場人物です。

唐突に像が出現したので気になって行ってみましたが、小さいオフィスがいくつか入ったビルでした。

小展示ホール右の建物。上に、ペイントされた缶のような物が並べられていて、ちょっと面白かったので撮影してみました。

この怪しげなトンネルの中も、実はバスルームやインテリアのショールーム。奥でモデルさんの撮影をしていましたよ。

敷地内はかなり入り組んでいて、お目当てのお店を探すのが少し難しいですが、このタッチパネルを使って調べられるので大丈夫。

 

いざ、マーケット会場へ

この建物が今回のマーケットの会場『小展示会ホール』。
度々展示会やマスタークラスが開催されています。
今回の展示会は土日の二日間。テーマは、『四季のマーケット』。
冬が終わり、春に移り変わる季節の企画展です。
小規模の会社、または個人のアーティストが作った作品や商品を紹介する展示会です。
ここで購入することもできますし、インターネットで注文することもできます。
ロシアはインターネットビジネスが発展していますので、インターネットで買い物をする若者がとても増えています。
作品に魅力さえあれば、いくらでもチャンスが広がるということですね。

小展示ホール外観 建物の右端に白い文字で『小ホール』と書かれていて、その横に今回の展示のポスターが貼られています。

小展示ホール入口 従業員入口みたいで一瞬戸惑いますが、ここが正面入口です。入ったら中は意外に広いんですよ。

 

早速入ってみましょう♪

風船で飾られた小さい入口を入ってみると、会場内にはアーティストの手作りの作品が所狭しと並べられていました。
大勢のお客さんが、直接話をしながら商品を選んだり身につけたりしています。
こういう展示会は、作り手の想いや細かい情報が得られるので楽しいですね。
アーティストの皆さんは、自分達の作品に思い入れがあるので色々教えてくれます。
私がカタコトのロシア語であの手この手で話しかけると、
「英語で話そうか?」と、皆さん親切に提案してれました。
「いや、実は英語の方がひどくて・・・。」と話すと、
「オッケー!問題ないよ!」と、
一生懸命私のロシア語を解読しようと耳を傾けてくれました。
「写真を撮ってもいいですか? 」と話すと、
「もちろん、どうぞ!」
「僕も一緒に入ろうか?」と、ポーズを決めてくれるお兄さんも。
人と会わずに何でも手に入るこの時代。
作り手の顔が見えるというのは良い事だなあ、と思いました。
そうして、お店の人と話していると突然、ロシア語で話しかけられ、カメラを向けられました。
「今回のマーケットは気に入りましたか?」
というようなことを(多分)聞かれて、また、カタコトのロシア語で返しました。
「名前は?」「へえ、日本人なの!」「モスクワに住んでるの?」などなど・・・。
矢継ぎ早の質問にただただ答えると、あっという間に写真を撮って去っていきました。
ロシアの雑誌か何かのジャーナリストのお姉さんが、カメラを従えて取材に来ていたようです。
ARTPLAY の注目度がうかがわれますね!
面白い体験だったのですがびっくりして慌ててしまい、その人達の取材の様子を撮り忘れてしまいました。残念。
とにかく、活気のあるマーケットでした!

手作り石鹸のお店。オイルやバスソルト、入浴剤もカラフルで見た目も楽しいですね。

飴、ドライフルーツ、野菜チップス。体に優しいおやつ。

木製の蝶ネクタイがありました。遊び心があって可愛いですね。

「これって、付け心地は大丈夫?」と聞くと、「シャツの上に付けるし、全然問題ないわよ!」とのこと。

素材は紙に見えますが、触っても紙そのもの。聞いてみると、紙のように見えるけど、とても丈夫な特殊素材なのだそう。

全て紙で作られたインテリア商品。ポップな感じが良いですね。

ちょっと良く分からないと思いますが、着物をリサイクルして、上着にしたものです。 腰辺りまでの長さなので、洋服の上にジャケット代わりに羽織るらしいですよ。

カラフルな羽で作られたアクセサリー。耳全体にかけて使うタイプや、かんざしに羽をあしらったタイプなど色々。

陶器かと思いきや、全て木製。「木だから、軽いんだよ。」とナイスミドルの男性。

ピアスも左右アシンメトリーですごく素敵。こんなに種類があるとどれも可愛くて決められない・・・。

ここの革の手触りは抜群。形やサイズ、色も豊富でもちろん全て手作り。鳥のマークが可愛い!

沢山のお客さんが来場していました。時間をかけて話しながら買い物ができるのは展示会の良いところ。

 

歩き疲れたら、ちょっと一休憩

会場内の一角に、カフェスペースが設けられていました。
お客さんもアーティストさんも、ここでひと休み。
さりげなく、窓もカウンターも照明も、店員さんもおしゃれです。

カフェスペース。明るい光が入って気持ちいいです。

大きくてホカホカの肉まん。聞いてみたら、これは韓国の肉まんだそうです。