皆さんは、ラトヴィア料理というと、どんな料理を思い浮かべますか?
今年の特別な状況で、おまけに猛暑の夏を、自宅で過ごしていらっしゃる方も多いと思いますが、実は、日本に居ながら、簡単にお試しいただけるラトヴィアの代表的な料理があるのです。
それは、スプラット(イワシ)燻製オイル漬けの缶詰!
様々なお酒を多く扱っているスーパーや、酒販店に行くと、黒と金色で縁取られた、長方形や円形の缶詰が売られています。1つ200円ぐらいでしょうか。あ!それ知ってるよ、という方もたくさんいらっしゃることでしょう。
この燻製イワシは、バルト海に面したラトヴィアやエストニアの名産として知られており、数年前から日本に輸入が開始されると、文字通り「酒の肴」として、あっという間に人気商品になりました。
旧ソ連諸国では、このバルト海産の燻製イワシは、とても幅広く食されており、夕食時だけではなく、ホテルの朝食時のバイキングの定番メニューのひとつにもなっています。
このイワシに象徴されるとおり、バルト海に面した国ラトヴィアの伝統料理では、魚がとても多く用いられるのです。
もう一つ、ラトヴィア料理の特徴、それは、地理的条件や、歴史的経緯から、周辺の国々であるエストニア、リトアニア、ロシア、スカンジナヴィア諸国、特にドイツ料理の影響を強く受けてきたことです。
(例えば、私が初めてリガを訪れた際に、ラトヴィア料理店で食べた豚リブ肉とビールの取り合わせは、今でも夢に見るほど、実に美味でした。。。!!)
さらに、ラトヴィア料理の特筆すべき点は、豊かな農産物にあります。小麦、大麦、さまざまな豆類、ジャガイモ、野菜、牛乳、ありとあらゆる乳製品が、ラトヴィアの家庭の食卓を彩ります。
特に重要なのは、ラトビアでは多くの人が農産物を自分の手で育てており、オーガニックな食べ物を手軽に手に入れることが出来ることにあります。
ラトヴィアの農家に行くと、数々の伝統料理や、森で摘んだ野イチゴや色々なベリー、きのこを見ることが出来ますし、何にもまして、その自然な食生活の豊かさに、驚かされます。
新型コロナウイルスは、私たちの生活を大きく変え、暮らしのありかたを考える機会となっているようです。
状況が落ち着いたら、ぜひラトヴィアの農村を訪ねる旅に、私たちと一緒に出かけてみませんか?