日本では、スーパーに栗やぶどうといった秋の味覚が多く並び始めると「秋が来た」と実感することが
ありますが、ロシアの場合、スーパーや市場にキャベツがうずたかく積まれ、塩の陳列棚にちらほら空間が見られるようになると、秋を実感する人が多いようです。
ロシアでは長い冬を迎える前、大量のキャベツと人参、塩と少量の砂糖を保存瓶に詰め、発酵キャベツ「квашеная капуста」(クヴァーシュナヤ カプースタ)を作ります。
発酵キャベツは冷蔵庫で1~2か月の保存が可能で、そのまま食べてもよし、スープに入れてもよし(「シチー」というボルシチに並ぶロシアの代表的なスープになります)、サンドイッチの具材として肉類と合わせて挟んでもよし、とアレンジ万能な保存食なのです。
ロシアに行ったら、朝食ビュッフェやメイン料理の付け合わせとして登場するかもしれませんので、ぜひ召し上がってみてください。

年末年始をロシアで過ごす
12月29日発「ロシアの新年祭とクリスマスマーケット7日間」