1月27日はナチスのレニングラード(現サンクトペテルブルク)包囲解放から77年目の記念日にあたります。

1941年にヒトラー率いるドイツ軍が当時のソ連の第2の大都市レニングラード(現・サンクトペテルブルク)を900日近くにわたって包囲しドイツ軍はその間にガス、水道、食糧庫などを爆破したため、レニングラードは完全に孤立した状態となりました。
1944年の1月27日に赤軍によって解放されるまで、砲撃や飢餓、寒さや伝染病などによって100万人以上の市民が死亡したとも言われておりレニングラード包囲戦は、史上最も悲惨な戦いとして知られています。

2021年1月27日、多くの犠牲者が眠る市内北部のピスカリョフ墓地や市のメインストリート・ネフスキーで追悼式が行われ、コンサートホールでショスタコーヴィチが故郷レニングラードに捧げたと言われる交響曲第7番「レニングラード」が演奏されるなど様々な記念イベントがサンクトペテルブルクで開催されます。
これらのイベントはコロナウイルスの影響により、多くはオンライン形式やインターネットでの配信となります。

また、17時から18時まで、サンクトペテルブルクの13の地下鉄駅でレニングラード勝利のリボンが配布されます。勝利のリボンはオリーブ色の生地にグリーンのラインが入っているもので、オリーブ色は勝利を、グリーンはは生命を表しています。
このイベントの主催者によると、「働いている多く人にこの記憶に残るシンボルを受け取ってもらいたい」ということで、ラッシュアワーの時間帯の配布を決めたようです。

サンクトペテルブルクのペドロフ知事は「1944年1月27日は、私たちの街のすべての住民にとって永遠に神聖な日であり続けます。 」 と述べました。
知事によると、封鎖を生き延びた人がサンクトペテルブルクにはまだ65,000人ほど住んでいるとのことです。