ここ数年、日本でも人気が急上昇しているマヌルネコ。
体重は2~5㎏でイエネコと同じくらいですが、短くて太い手足と、最大7㎝もの長さといわれるふわふわの毛で覆われた体は何とも言えない魅力があります。
「マヌル」はモンゴル語で「小さいヤマネコ」を意味しており、れっきとした野生動物です。
野生のマヌルネコは最大4平方キロメートルの領域を狩猟場として所有しており、暗闇の中で狩りを行いますが、足は速くないので獲物を狙うときは「だるまさんがころんだ」のような動きで少しずつ近づきます。
そんな野生のマヌルネコですが、近年は乱獲や生息地の工業化、また気候変動により個体数が減少しており、レッドリストの準絶滅危惧種に指定されています。
日本の動物園でも現在数頭が飼育されていますが、もともと病原菌の少ない高地で暮らしていたため免疫力が低く、人間の飼育下に入ると感染症を引き起こし、死亡する確率がとても高いということです。
ロシアではノボシビルスクの動物園が繁殖に力を入れており、今年の夏に16匹のマヌルネコの赤ちゃんが誕生しました。
無事に大きくなってくれるといいですね!