アザラシの繁殖地として知られているロシア極東のオホーツク海にあるチュレニー島で、珍しいアルビノアザラシの子が発見されました。
通常アザラシの毛や目は黒っぽい色をしていますが、このアザラシは金色の毛と青い目を持っており、このような個体を持ったアザラシが生まれてくる確率は10万分の1とのことです。
アルビノアザラシの子は今のところ母乳による栄養が十分に与えられており、活発に動き回ったりしていますが、アルビノの個体は視力が弱く、その視覚的特徴から群れの仲間にいじめられたり避けられたりすることもあり、自然界で生きていくのは難しいと言われています。
海洋哺乳類の生物学者はこのアザラシを「醜いアヒルの子」と呼び、注意深く見守っており
もし今後、母親や群れの仲間から拒絶され、自然界で生きていくことが難しい状況になれば
保護し、海洋哺乳類の水族館「ドルフィナリウム」で飼育できるよう準備を進めるとのことです。