ゴールデンウィークも真っ只中、お天気の日も多く、冷房も暖房もいらない過ごしやすい日が続いています。
ロシアでも同じく暖かい天候の日が多くなり、新緑や花が生き生きとし始め、森など自然の中で過ごすことが大好きなロシア人にとっては最も楽しい季節です。
気候が良くなり、人々がアクティブになるのと同時にまた活発になるのが、毎年多くのロシア人がその被害に悩まされているダニです。
サンクトペテルブルクでは今年の4月までの時点で、すでに数百人がダニによる被害で医療機関を受診しています。ダニの被害で一番恐ろしいのはダニ媒介性脳炎で、この病気にかかると脳や脊髄に障害を引き起こし、適切な治療がされない場合25~30%の割合で死に至ると言われています。
ロスポトレブナゾール(連邦消費者・福祉監視サービス)では、この危険な害虫から身を守る方法について注意書きを作成しました。まずは服装に注意することです。公園や森に行く時は、長袖、長ズボンを身に着け、シャツはズボンの中に入れ、袖からダニが入らないようにゴムバンドなどで強化するように勧めています。また木の上からダニが落ちてくることもあるので、頭から首にかけてスカーフなどで覆うことも有効とされています。足元も靴下とブーツで防備します。また、もしあれば服の色は白のような明るいものがいいでしょう(じゅうたん等に潜んでいるダニと違い、野山に生息するダニは目に見える場合が多いです)。
また、忌避剤(虫よけ薬)も効果的です。今はスプレーやローションなどいろいろなタイプが出ています。
そして、できればダニ媒介性脳炎の予防接種を受けることが望ましいです。ワクチンの接種の有効性は95%くらいあると考えられています。今年はすでに100万人以上のロシア人が予防接種を受けました。