モスクワから飛行機で約1時間半、ヴォルガ川沿いにある町・カザン。ここはロシア連邦の中の共和国の一つ、タタールスタン共和国の首都です。このタタールスタン共和国はロシアの中にありながらトルコ系民族のタタール人の共和国で、もちろんロシア語も使いますが、トルコ語に近いタタール語も公用語として認められています。もちろん、宗教もイスラム教徒の割合が高いことから、町を歩くとモスクを沢山見ることができます。
このタタールスタンは民族的には中央アジアの民族に近いので、町のタタールスタン料理を扱うレストランに行くと非常に中央アジアチックな料理を味わうことができます。ロシアに旅行しながらエキゾチック体験ができる場所としておススメです。
カザンクレムリンの中には最近建設された大きなモスクがあります。非常に立派なモスクで、町の信仰の中心となっています。ロシア風のクレムリンと風格のあるイスラムのモスク、この組み合わせは広大なユーラシア大陸国家であるロシアの特徴をよく表していると思います。ロシアならではのこの組み合わせ、一見の価値があります。
ロシアの地方都市は情報が少なく、なかなかアプローチしにくいのですが、カザンは都市開発も十分なされており、ヨーロッパスタイルのきれいで清潔なホテルが沢山あります。モスクワやサンクトペテルブルクにすでに行った方、是非、今度はロシアの地方都市を訪れてください。また新たな発見があると思いますよ。

カザンにあるイスラムモスク

カザンクレムリンの中にあるイスラム教モスク