≪モスクワ便り≫トルストイのふるさとを訪ねて~ヤースナヤ・ポリャーナ~
投稿日 : 11月 16, 2018
最終更新日時 : 3月 19, 2019
作成者 : 旅行社ロシア
カテゴリー : モスクワ便り
ロシア文学に触れたことが無い方も、『戦争と平和』『アンナ・カレーニナ』など、題名だけは聞いたことがあると思います。ヤースナヤ・ポリャーナは、文豪トルストイが生まれ、生涯通して過ごした場所。トゥーラから約12Km離れた自然豊かな所で、広大な敷地にはリンゴ畑や白樺並木があり、とても美しい所です。
ガイドツアーでは生家を訪れることができ、名作を生み出した書斎も見学することができます。今回は、トルストイがどんな場所で生きたのか、肌で感じてみたいと思います。
入口とカッサ(チケット売り場)
早速中に入ってみましょう。入口の前に入場券の自動券売機がありますが、ゲートではチェックされないので、入場してからチケット売り場で買う人が多かったようです。ゲート近くにはお土産屋さんが立ち並んでいたので、帰りに寄ってみたいと思います。
ここが入口。入るとすぐ左にチケット売り場があるので、そこでガイドツアーのチケットが買えます。ロシア語ですが、何千回と話しているのであろうお姉さんのガイドぶりは必見!
チケットも素敵。入口と同じ、白と緑色のトルストイの家が書いてあります。記念にとっておきたいですね。
入口から続く白樺並木
ガイドツアーに申込み、(ロシア語・・・)15人位のグループで出発。もの凄い量の情報をとんでもない速さで喋り続けるガイドのお姉さんに圧倒されつつスタート。入口すぐの池を左手に見ながら、白樺並木を進みます。大都会のモスクワから一転、自然に囲まれて深呼吸。とっても気持ちがいいです。
入口から真っ直ぐ伸びる白樺並木。絵になりますね。
しばらく一緒にガイドツアーに参加していた犬も、すっかりリラックスしてます。
ランプもイメージカラーの白と緑。白樺並木と自然になじんでいます。
ここは、自然がいっぱいなので、結婚写真を撮影するカップルがいました。素敵な写真が撮れそうですね。
入口近くの池。ほとりでのんびりしている人達もいました。
トルストイの家とその付近
お待ちかね、トルストイの生家。木造2階建ての可愛らしい家です。食卓や寝室、書斎もそのままに残してあり、一家の生活が垣間見えます。
家の近くに、雰囲気のある小さな小屋がありました。可愛い物置き小屋ですね。
レンガ造りに木製のドア。ガイドのお姉さんと別れてから見つけたので、何か分からず・・・。中は暗くて見えませんでした。
敷地内は、とにかく色とりどりのお花がいっぱいで、写真大好きのロシア人は、花をバックに写真を撮りまくっていました。
トルストイの家。ガイドツアーは、15人位のグループで巡ります。
大きな木と白い家。童話に出てくるような世界です。
歌とダンス
ガイドツアー終了後は自由に散歩。何やら楽しげな音楽に誘われて行ってみると、民族衣装を着た人達の歌やダンス。お客さんも一緒に踊って楽しそうでした。
民族衣装の可愛いお姉さん達を発見!あんまり可愛いから、後で一緒に写真を撮ってもらいました。
小屋の入口のおばちゃん達も自然で、本当にここに住んでいるみたい!
アコーディオンの伴奏で歌とダンス。子供達のダンスがとってもキュートでした。
陽気な音楽に、沢山の人達が集まります。観客も踊りだしてましたよ。
りんご、おみやげ売り場
敷地内にはリンゴ畑があるので、ちょうど収穫したリンゴが売られていました。リンゴ畑で、木をゆすったて直に摂っているお客さんもいましたが・・・。早速試食させてもらい、私も1Kg購入してみました。形は揃ってないけど、すごく美味しい!とにかく香りが良くて、自宅はしばらくリンゴの香りに包まれていました。そんなリンゴは初めてでした。
昔ながらの方法でリンゴのジャム造り。甘ーい香りがたまりません!
リンゴや木の実のジャムが売っていました。素朴なパンにつけたら美味しそう。
めちゃくちゃインパクトがある、リンゴ売りのおばちゃん。敷地内で採れたリンゴはどの種類を混ぜても1kg50ルーブル!すっごく美味しかったです。
りんごの皮むき競争
ダンスの近くで、リンゴの皮むき競争が始まりました。ちょっと覗いてみましょう。
リンゴの皮むき競争。速さ競争と、皮の長さ競争と、2回戦やってました。皆さん真剣そのもの!
おじさんもなかなか上手です。どんどん人が集まってきて、沢山の人がチャレンジしていました。
マスタークラス リンゴのマスコット作り
ぶらぶら散歩していると、マスタークラスの看板を発見。でも、どこでやっているのか分かりません。何のマスタークラスか、探しに行ってみました。
マスタークラスの看板。何のマスタークラスかな?
どこかなぁ、と思ったら、矢印が!民族衣装のマスコットのマスタークラスかな?
衣装を着たかかし越しに見たら、坂の下に人が集まってますね。行ってみましょう。
子供達と優しそうなおばあちゃん。結局、『リンゴのマスコット作り』のマスタークラスでした。
お土産
入口近くのお土産屋さん。トゥーラはお菓子で有名な町。そして、ヤースナヤ・ポリャーナと言えばリンゴですね。
トゥーラ名物、パスティラ。食感が不思議なケーキです。砂糖入りと砂糖なしのパスティラがあるんですよ。くせになる美味しさです。是非お試しください。
パッチワークのリンゴは針刺しに使えると、お店のお姉さんが教えてくれました。全部柄が違って、選ぶのも楽しい!
カフェ
ゲート正面のカフェ。木造の小さな建物です。かなり歩いて疲れたので、寄ってみました。メニューの表紙にはトルストイ一家の写真が使われていましたよ。
きのこのブリヌィ(ロシアのクレープ)。きのこがたっぷり入っていて、良いお味でした。
ロシア名物、イクラのクレープ。イクラの塩味が、ブリヌィ生地のほのかな甘みとなんとも合っていました。
たまたま人がいない時に撮れた写真。日差しも明るく、ほっと一息。この後すぐ満席になりました。
いかがでしたか?
たまにはモスクワを離れて、ロシアの自然に触れてみるのも良いものですね。あの書斎で執筆していたんだ、と思い出しながらトルストイ作品を読むのも、感慨深いものです。
是非、トルストイと同じ空気に触れてみてはどうですか?
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