カマキリカラーで有名なS7航空。
ロシアの国内線で最大のシェアを誇り、日本航空も加盟するワンワールドにその名を連ねているロシアの航空会社。

今では成田⇔ウラジオストク、関空⇔ウラジオストク、成田⇔ハバロフスク、成田⇔イルクーツク(夏季のみ)、成田⇔ノヴォシビルスクと日本とシベリア各地を結ぶフライトを運航しています。
特に利用客の多いウラジオストク便ですが、フライト時間も約2時間30分程度と短い為、エコノミークラスでも十分な距離。
そこで、あまり情報の多くないS7航空のビジネスクラスに、私がシベリア出張中の帰路、ウラジオストク→成田間を自腹を切って(涙)体験してきましたので簡単にビジネスクラスをご紹介します。

まず、機内座席の雰囲気はこんな感じ(画像はイメージです)。
JALのクラスJやANAのプレミアムクラスといったような印象でしょうか。
座席には枕やブランケットが備わっています。

アメニティーのポーチはノーブランドものですが、NATURA SIBERICAのマウスウォッシュ、ハンドクリーム、リップクリーム、ハミガキ粉などロシアを感じられるコスメが入っています。

出発前にはウェルカムソフトドリンクのサービス。

離陸して水平飛行に入るとミールサービスがあります。
エコノミークラスではサンドイッチの提供のみですが、ビジネスクラスでは、サラダ・メイン・デザートと一皿ずつサーブされます。
ちゃんとメインは選べて、事前にオーダーを取りに来ます。(2種類からの選択でしたが)

残念ながらメイン料理の写真を撮り忘れてしまいました。
味も悪くなく、パンは温めて出すなど他の航空会社のビジネスクラスと同じサービススタイルを採用している様です。

短いフライトですので、しっかりとした食事が終わるころにはもう高度を下げる態勢に入ります。
各座席にもモニターがないので手持ち無沙汰になるかと思いましたが、意外にもあっという間のフライトとなりました。

とてもざっくりとしたご案内でしたが、機会がありましたらビジネスクラスもぜひ検討してみてください。
ちなみに“8席”しかありませんので、満席にはご注意くださいね。

ここからは“あぁ、やっぱりロシアだな”、と感じられるポイントをご紹介。
ビジネスクラスの『特権』として、
①優先チェックイン
②優先手荷物取り扱い
③優先搭乗
の3点が大きく上げられるかと思います。

①優先チェックイン
ウラジオストクの空港では国際線カウンターがチェックイン時間の間際にならないと決まらず、電光掲示板にも現れません。
S7航空のスタッフがやってきてチェックイン開始の準備を始めた段階で、ビジネスクラス、エコノミークラスの区別なく大勢の乗客がカウンターに並んでしまいます。
その為、カウンター上部の掲示板にたとえ“ビジネスクラス”とようやく表記されてももはや後の祭り。
すでに行列が出来ており、その中をかき分けて優先チェックインするのは至難の業です。

②優先手荷物取り扱い
今回がたまたまだったのかも知れませんが、プライオリティータグの効果は全くありませんでした。
ウラジオストク空港のグランドスタッフの積み方に問題があるのだと思いますが、成田空港ではタグのついていないエコノミークラス乗客の荷物がまず初めにターンテーブルに流れていました。

③優先搭乗
S7航空の場合には公式HPにも記載されていますが、ビジネスクラス乗客は、エコノミークラス乗客の“後に”搭乗します。
狭い機内でエコノミークラス乗客が搭乗するのを待つよりは、広い空港でゆったり待つ方が良い、という認識の違いなんでしょうか。
もちろんそういったアナウンスは一切ありません。

以上、スタッフのS7航空ビジネスクラス体験記でした。

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