「近代ロシア音楽の父」と呼ばれるロシアの作曲家 ミハイル・グリンカ。
モスクワには彼の名前がついた博物館があります。
チャイコフスキー記念コンサートホールでおなじみ、地下鉄マヤコフスキー駅から徒歩7分程の場所にあり、併設のホールではコンサートも開催されます。
ここにはあらゆる国から集められた歴史ある楽器が展示されており、音楽に造詣が深いロシアではとても人気のある博物館です。
どのように演奏するのか分からないような不思議な楽器もあり、とても興味深いんです。
ロシア語と英語のオーディオガイドでは、楽器の説明や音色を楽しむことができます。
楽器は大変な数展示してあるので、全て満喫したい方は、時間に余裕がある日に行くようにした方がいいですね。

さて、長い歴史の中で変化を遂げてきた、不思議な音楽の世界をのぞいてみましょう。

 

外観・入口・内部全体

外観はとてもシンプルでかなり地味なので、音楽博物館のイメージとはだいぶ違いました。
中に入ってみると、木枠のガラス棚の中にとても見やすい配置で楽器が展示されていました。
すごい数なので、どこからどう見学したら良いか迷ってしまう位でした。

博物館の外観です。右側の画面の文章は、「音を創造しよう!」という感じの意味です。

ものすごい数の楽器がガラス棚に展示されています。ちょっと気が遠くなる数です・・・。

 

管楽器

様々な形や素材の管楽器。手作り感満載の『ラッパ』という感じのものから、現代の楽器に近いものまで、進化の流れが楽しめます。
本当に大昔から音楽は人間の生活に欠かせなかったんですね。

大きさや素材の違う管楽器。管が2本あるものもありますね。

『ブレ』 という名前の楽器。金具がついていますが穴は見当たりません。

広がった口の先に金色の金具でデコレーションされていてとても素敵。

ひときわ目を引くフォルム、19世紀のドイツ製ホルン。音色を想像しながら見学します。

 

弦楽器

ロシアの民族楽器が大いに楽しめる弦楽器ブース。
初めて聞く名前の楽器も多く、調べれば調べるほど深い歴史があります。
でも、日本の楽器もヨーロッパの楽器も共通する部分が多く、人間が考えるものは結局同じなんだと興味深かったです。

大小様々、色々な形の弦楽器 『グスリ』。ロシアの民族楽器で一番歴史が古いんです。日本の琴に似ていますね。

キリンのような形の『ハープ』。とってもユニークです。

ワシーリー・ワシーリエヴィチ・アンドレーエフがデザインした、ロシアを代表する弦楽器『バラライカ』。彼はその生涯をバラライカの改良と普及に捧げた人物です。

こちらもポピュラーなロシアの民族楽器 『ドムラ』。バラライカより歴史の古い楽器です。

 

気鳴楽器

恥ずかしながら、気鳴楽器という名前は今回調べて初めて知りました。
空気が振動して音を発する楽器の総称で、代表的なものはアコーディオンの他にオルガン、ハーモニカがあります。
ロシアでは、アコーディオンは大変ポピュラーな楽器です。
演奏する姿もとても印象的ですよね。

ロシアでは弾ける人がとても多い『アコーディオン』。チェブラーシカの友達、ワニのゲーナが弾いている楽器ですね。あのノスタルジックな音色が思い浮かびます。

こちらは『ダイアトニックアコーディオン』という種類です。アコーディオンにも色々種類があるんですね。

 

これでやっと半分ご紹介しました。

どうですか?楽器の歴史に興味が出てきたでしょうか?
昔の人々が楽器を創造してくれたおかげで、私達も現在素敵な音楽を楽しむことができるんですよね。とてもありがたいと思いました。

さて後半では、謎が謎を呼ぶ何とも不思議な楽器達をご紹介しますので、どうぞご期待ください!