今年もやってきました、イースター。キリストの復活を祝うイースターは、ロシア語で「パスハ」と呼ばれています。毎年日程は変わりますが、春分を迎えた後の満月の次の日曜日に祝います。

今年もモスクワでは色々な場所でイベントやデコレーションが見られました。天気が良くて気持ちが良かったので、ぶらぶらとお散歩しながら街を見て回りました。今年は教会で開かれたパスハのコーラスコンサートにも行ってみましたので、その様子もお伝えしていきます!

 

トレチャコフスカヤ駅から赤の広場周辺まで

トレチャコフ美術館の最寄り駅、地下鉄トレチャコフスカヤ駅から、賑やかなピャトニツカヤ通りを通って赤の広場まで歩いてみました。ピャトニツカヤ通りから少し小道を入ったら、素敵な教会があって、パスハには欠かせないタマゴのオブジェが。何人かのロシア人女性も「素敵ね」と言いながら写真を撮っていましたよ。

ウサギは子供をたくさん産むことから繁栄の象徴とされ、パスハにはいつも登場します。

カラフルに色づけされたタマゴはパスハを祝うシンボルです。

ピャトニツカヤ通りの教会は夜のライトアップもとても素敵なんです。赤のタマゴのオブジェと教会の色のコントラストがとても可愛いですね。

 

トベルスカヤ通りからプーシキンスカヤ駅周辺まで

赤の広場を通り過ぎて、トベルスカヤ通りのお店を眺めながらプーシキンスカヤ駅方面に上っていきます。店内の装飾を見学するだけでも価値がある高級スーパー「エリセーエフスキー」にはパスハのお菓子が並び、トベルスカヤ広場ではイベントが催されて人が集っていました。

エリセーエフスキーでみつけた、パスハのプリャーニキ(ロシアのクッキー)。可愛いアイシングで楽しいですね。

イベント恒例のマスタークラス。イースターエッグをモチーフにした貼り絵をしていましたよ。

とっても優しい色合いのイースターエッグ。部屋の雰囲気が優しく変わりそうですね。

こちらはとっても色鮮やかなイースターエッグ。手描きの花柄がロシアっぽいですね。

思わず「可愛い!」と言ってしまったプリャーニキ(ロシアのクッキー)屋さん。動物にタマゴに天使まであります。ちょっとしたプレゼントに良いですね!

 

パスハには、このクリーチを教会に持っていって祈りを捧げてもらい、毎日少しずつ食べます。お花の飾りがついたシックなクリーチです。

 

プーシキンスカヤ駅からイースターコンサートへ

続いては、インターネットでみつけたパスハのスペシャルコンサート。教会でコーラスが聴けるというので散歩がてら行ってみました。地下鉄プーシキンスカヤ駅から東の方向へ5分ほど歩くと、モスクワ現代美術館の目の前に修道院があります。この中の教会でコンサートが開催されました。

この修道院の入口には鐘の塔があって、鐘の係の人が上って鳴らすんですが、この日は特別にコンサートの後に様々な音色を聴かせてくれました。皆さん思い思いの場所で鐘の音を鑑賞していました。

修道院の入口にはパスハの飾り付け。この門の左手には修道院のパン屋があって、ここで作ったパンを買うことができます。私もケシの実のパンを買ってみました。

このレンガ色の可愛い塔の中には、キリストや聖人を描いたイコン画が飾られていて、とても美しかったです。

 

クルスカヤ駅から教会イースターコンサートへ

鉄道駅と、人気のショッピングモール「アトリウム」がある、地下鉄クルスカヤ駅から徒歩10分歩くと、青空に映えるレンガ色の教会が現れました。
中に入ると、席はロシア人の観客でいっぱい。きょろきょろと席を探していると、おばあちゃんが空いている席を教えてくれて、中に通してくれました。
コーラスはかなりの曲数で、美しい歌声をゆっくり楽しめました。ソロパートもあって、とても素敵なコーラスコンサートでした。

教会の中はシャンデリアと装飾が美しく、きれいな水色のスカーフをまとったコーラス隊の歌声が響いてとても心が落ち着きます。

教会の司祭から花束を受け取るコーラスの指揮者。ロシアのあちこちでコンサートを行っているそうですよ。

 

まとめ

モスクワに、ついにお散歩の季節が到来しました。青空の下、のんびりとイースターのお散歩をするのはなかなか楽しかったです。

目的地までぶらぶら歩いていると、思いがけず素敵なものやお店、カフェなどをみつけられるのでオススメです。方向さえあっていれば大丈夫なので、気の向くまま歩いてみるのも良いですよ!