モスクワのイースターイベント

4月7日から15日まで、イースターのイベントがモスクワ中心部で行われ、街がイースターエッグや、色とりどりの花で飾られました。
日本ではあまりなじみのないイースターは、キリストの復活祭です。
ロシアでは、Пасха (パスハ)と言い、ロシア人にとって重要な行事です。
ロシア正教では、2018年のイースターは4月8日の日曜日。

中心地やイベント会場には沢山人がいましたが、すこし中心から外れた場所は、毎週末混んでいるカフェでもいつもより人が少なく感じました。
ロシア人の友人に話を聞いたところ、毎年この日は、クリーチという伝統的なパンを食べ、卵の殻に色を付けて、デコレーションをして食べるそうです。

陽射しもやわらかくなり、春を待ちわびたロシアの人たちが、こぞって散歩に繰り出す季節です。
では、イースターのイベントの様子をのぞいてみましょう。

 

カメルゲルスキー横町

モスクワ芸術座があるこの通りは、カフェやレストランが立ち並んでいます。
赤の広場やボリショイ劇場から近いこともあって、いつも賑やか。
トベルスカヤ通りの方から行ってみると、いきなり目に飛び込んできた巨大なたまご。
ここには、いつも大きくてインパクトのあるオブジェが飾られるので楽しみな場所です。

巨大なたまごは、近くで見たら色とりどりのお花でつくられていました。左後方に写っている銅像は、演劇界で著名なスタニスラフスキー氏とダンチェンコ氏。

古い演劇のポスターを貼りあわせて作ったたまご。さすが、演劇に縁のある通りの演出です。

 

ニワトリの絵が描かれたたまごの飾り。布製の小物入れにしっくりきています。

イベント会場で募金活動をしていました。子供や犬や猫などを助けるための資金になります。募金をすると、木のパネルに貼ってあるマグネットが貰えます。

 

トベルスカヤ広場

ここは、イベントでおなじみのトベルスカヤ広場。
いつもイベントがコンパクトにまとまっているので、おすすめの場所です。
空色と金色のテーマカラーで統一されていて、とても爽やか。
何より感動したのは、本物の桜があったこと。
思わず、「わー!桜だー!」と声をあげてしまい、やっぱり日本人なんだなあ、と再確認しました。
ロシア人の皆さんも、次々に本物の桜をバックに写真撮影していましたよ。
クリーチ作りのマスタークラスや、劇もありました。
そして、色々なコスチュームのキャラクターが迎えてくれて、楽しませてくれました。

2本だけ植えられていた、正真正銘本物の桜。15日に通りかかったら、葉桜になっていました。

羊さんたち。メーメーと楽しそうだったので、声をかけてみました。この写真の後、羊さんたちが、「一緒に撮ろうよ!!」。私史上でも上位に入る、めちゃくちゃ楽しそうないい写真が撮れました。お見せできなくて残念。

 

イースターに必ず食べるパン、クリーチのマスタークラス。

会場に入ると、手作りパンのとっても良い匂い。

 

マスタークラスの横で売っていた、色つき卵とクリーチのセット。

砂糖できれいにデコレーションされたクリーチ。リボンもついてプレゼントにも良いですね。

 

お土産屋さん。たまごのモチーフのマグネットや、クッキーなど、カラフルで楽しい。

「写真撮ってもいい?」「もちろんよ。でも、買ってもいいわよ!」面白いお姉さん。

 

空にデコレーションされたリボンが、風になびいてとてもきれいです。

色とりどりのたまごが風船のように空に映えます。ここにもうさぎがいました。

 

マネージナヤ広場&革命広場

赤の広場近くの広場はとっても華やか。こちらは本物ではありませんが、色とりどりの桜やたまご、そしてうさぎがあちこちに飾られていました。

日本人から見ると、かなり不自然な感じがしてしまう桜ですが、そこはご愛嬌。

写真スポット。ピアノにたまごがたくさん詰まっています。

 

いました、うさぎ。やっぱりたまごとセットですね。

ここにもうさぎ!と思ったら、リスでした・・・。

 

色つきたまごを産み落としたにわとりとクリーチ。

焼き色が美味しそうな大きいクリーチとロシアならではサモワール。

 

ものすごく完成度の高いデコレーションのクッキー。ちょっと感動。

たまごデコレーションのマスタークラス。みんな真剣です。