今回ご紹介するのは、『雪だるまコンテスト』。札幌の雪まつりのように、規模は大きくありませんがとっても楽しそうなイベントなので見に行ってきました。

このイベントは直訳すると、『雪だるま競争』。チームでエントリーして、自由な発想の雪だるまを作成して競い、優勝から3位まで決定します。

子供から大人まで、色々なチームが個性的な雪だるまを夢中で作っている様子は、見ているだけでもワクワク!どんな奇抜な雪だるまが出来あがるか楽しみです!

では、会場に入ってみましょう。

 

会場入口

会場のドゥボレツ・ピオネロフは、子供達が色々な事を学べる歴史ある専門教育施設。

ロシアではメジャーなチェスを始め、様々なスポーツ(チェスはスポーツです)、楽器、ダンスなどを学ぶことができ、プールや劇場などの施設もあります。楽器やフラフープを手にした子供たちが登校しているのを見かけました。

敷地内に入ってみると、広々とした雪原が広がっていて、雪だるま作りには持ってこいの場所です。

建物の入口には、モザイクの絵が。子供たちが集まって、キャンプファイアーやスポーツをする様子、右側にはもちろん、レーニンの横顔が一番大きく描かれていますね。

 

会場全体

広い敷地内に、今回のイベントには十分な雪が積もっています。歩くのも少し大変なくらい、ふかふかでたっぷりの雪。大人になっても、雪の中を歩くと嬉しくなりますね。

11:30から始まったこのイベント。会場のあちこちで雪だるま作りが進んでいます。雪だるまというより、雪のオブジェと言う感じで形やアイディアは何でもあり。大人も子供も氷点下の中、スキーウエアに身を包み、夢中で作っています。

イベント開始1時間。すでに会場には人がいっぱい。参加者以外にも、見学に来ている人達もたくさんいましたよ。

 

雪だるま

あまりにも発想が自由で、形も色々なので、まずは「雪だるま」というカテゴリーに分けられそうな作品を集めてみました。

通常ロシアの雪だるまは、日本とは違い、基本的に「頭、上半身、下半身」の 3パーツからできています。よく公園などでも見かけます。

さあ、コンテストではどんな雪だるまが作られているのでしょうか?

なんともデップリとした雪だるま。お腹が出ているおじさんって感じですね。なんだか憎めない感じがしませんか?

オーソドックスな3パーツだと思ったら、サングラスをしてる。雪は太陽に反射すると眩しいですから。色合いがシックですね。

色づけに熱中しているお姉さん。ほうきとわし鼻。ちょっと妖しげな表情は魔女みたいですね。

帽子の部分が人参で可愛らしくデコレーションしてありますね。表情がとっても優しくて、人柄が出ています。

自分より背の高い、おひげの雪だるまをジーッと見つめる男の子。良く見ると、雪だるまのマフラーと、男の子の帽子とズボンの色が一緒。仲よくなれそう?

雪娘と女の子2人の絶妙なスリーショットがとっても可愛くて、思わずパチリ!民族衣装の髪飾りに長ーいまつ毛。首にはロシアのビスケット『スーシュキ』がネックレスに。女の子らしさがあふれていますよね。

思わず笑っちゃう感じの雪おじさん。木の枝でひげを作って、ちょっとゆるんだ口元は、酔っぱらっているみたい?両肩に乗った、ミニ雪だるまもしっかり3パーツ。さすがロシア製。

コンセプトがしっかりしているサイコロの雪だるま。きっちり四角で作られていますね。モノトーンでモダンな感じ。

 

キャラクター雪だるま

カラースプレーを持参してカラフルに色づけすれば、世界で愛されるキャラクターだってできちゃいます。雪だるまの域を超えてきましたね!

嬉しいことに、日本発のキャラクターもいましたよ。さあ、どんなキャラクターでしょうか?

でっかいネズミかなー?と表にまわってみたら、日本の宝『トトロ』でした。周りの雪を緑にペインティングして、森のイメージを出していますね。

トトロが完成しました!足の爪までしっかり表現されていて、感激しました!日本特別賞をあげたい気分です。

これは何のキャラクターでしょうか。個人的には、ディズニーアニメ 『アラジン』のジーニーだと思って、聞かなかったのですが、ちょっと違うような・・・。色づけ頑張りましたね!

ユニバーサル・ピクチャーズの映画『ミニオンズ』。これは、かなり早々に出来あがっていました。ロシアのメディアのカメラも取材にきていましたよ。

こちらも『ミニオンズ』ですね。すごく細かい所までこだわって作られているのがわかります。表情も可愛い!

これは何なのかよく分からなかったのですが、結構目立っていましたね。猫の様なテントウムシの様な。知っていたら教えてください。

 

炊き出し

わー、炊き出しだ!と思って近寄っていったら、これは参加者専用でした・・・。残念!

コンテスト参加者には、あらかじめチケットが配られていて、蕎麦の実のおかゆ、パン、紅茶が配られていました。

寒い中の作業が続いているので、暖かいおかゆと紅茶が体に嬉しいですね。

後ろに見える緑の戦車みたいなのが、お鍋を積んでいて、熱々のおかゆを作っていました。

蕎麦の実のおかゆは、ロシアのソウルフード。これを食べて一休みした後は、また雪だるまの完成を目指して頑張ります。

紅茶とパンを配っているお姉さん達も寒そうです。すぐに紅茶が冷めてしまうので、大変そうでした。

 
初めての『雪だるまコンテスト』は、どれもこれも独創的で、シャッターを押す指が止まりませんでした。

氷点下のもと、長時間外にいるのは危険なので、一旦屋内で休憩。しばらくして、また出てみると、さらにカラフルにペインティングされた雪だるまたちが待っていました。

次回は動物や、ちょっと変わったアイディア雪だるまをたっぷりとご紹介します。

優勝はどのチームでしょうか?どうぞご期待ください!