来る2021年、フョードル・ドストエフスキーは生誕200年を迎えます。世界の文学愛好者の間にドストエフスキー・ルネサンス到来の予感が生まれつつあります。AIやバイオテクノロジーが支配する現代社会にあって、ドストエフスキーの文学は、なぜこれほどにも私たちの心をとらえるのでしょうか。その「現代的意味」そして「世界性」とは何かについて考えます。
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《東京 開催》
国際ワークショップ「『カラマーゾフの兄弟』の世界性」(“Karamazov” and Us)

日時 2020年2月20日:19時~21時(開場 18時45分)
会場 東京堂ホール(〒101-0051 東京都千代田区 神田神保町1丁目17 東京堂書店6階)
主催 日本ドストエフスキー協会(DSJ: Dostoevsky Society of Japan)
後援 名古屋外国語大学ワールドリベラルアーツセンター
司会 沼野充義(東京大学)
報告1 19:00-19:25  亀山郁夫「ドストエフスキーと金」
報告2 19:30ー20:15 パーヴェル・フォーキン「《信仰の象徴》としての『カラマーゾフの兄弟』」
パネリスト: 亀山郁夫(名古屋外国語大学)、越野剛(東京大学)

《名古屋 開催》
ドストエフスキー国際シンポジウム「ドストエフスキーの世界性」(“Dostoevsky and Us”)

日時 2020年2月22日:午前10時~17時30分
会場 名古屋外国語大学511教室
共催 日本ドストエフスキー協会(DSJ: The Dostoevsky Society of Japan)
共催 名古屋モーツァルト協会
後援 名古屋外国語大学ワールドリベラルアーツセンター
■第1部 10:00―12:00  国際ワークショップ「多様なドストエフスキー」
報告者;望月哲男(MOCHIZUKI, Tetsuo 中央学院大学)、林良児(HAYASHI, Ryoji 名古屋外国語大学)、梅垣昌子(UMEGAKI, Masako 名古屋外国語大学)、オリガ・フォーキナ(FOKINA, Olga モスクワテレコム)
■第2部 13:00-14:30  特別企画「ドストエフスキーとプロコフィエフの『賭博者』」
紹介:「ドストエフスキーの『賭博者』」亀山郁夫(KAMEYAMA, Ikuo名古屋外国語大学)
講演:「プロコフィエフの『賭博者』」高橋健一郎(TAKAHASHI, Kennichiro 札幌大学)
■第3部 15:00-17:30 国際シンポジウム「ドストエフスキーの世界性」
基調講演「《信仰の象徴》としての『カラマーゾフの兄弟』」パーヴェル・フォーキン(FOKIN, Pavelロシア国立文学博物館)
司会進行;沼野充義(東京大学)
コメンテータ: 望月哲男(MOCHIZUKI, Tetsuo 中央学院大学)
パネリスト: 番場俊(BAMBA, Satoshi 新潟大学)、亀山郁夫(KAMEYAMA, Ikuo名古屋外国語大学)

《記念講演者紹介》
パーヴェル・フォーキン(Павел Евгеньевич Фокин Pavel Evgenievich Fokin)
1965年、カリーニングラード生まれ。 現在、ロシア国立文学博物館研究員、モスクワ・ドストエフスキー博物館長。カリーニングラード大学出身。ロシアドストエフスキー協会員、国際ドストエフスキー協会員。プーシキン、ドストエフスキー、ローザノフ、ソルジェニーツィン、A・ジノヴィエフらについて100を越える論文を執筆、先鋭な問題意識と博覧強記を武器に「むきだしの古典」シリーズでは15冊におよぶ著書を執筆している。ドストエフスキー関連の著書としては、「むきだしの古典」シリーズのもの以外に、『ドストエフスキー再読』(2013)が知られる。また、ウラジーミル・ヴィソツキー全集の編纂者としても知られる。最新著としては、「偉人伝叢書」の一巻として出た『アレクサンドル・ジノヴィエフ 追放されたプロメテウス』(2016)が話題を呼んだ。