現代的な美術館「ガレージ」
今回ご紹介する「ガレージ」は、2008年に設立された歴史の新しい美術館で、現代美術と文化を発展させる目的でスタートしました。
「ガレージ」はその名の通り、元々はロシア構成主義建築で有名なコンスタンチン・メ―リ二コフが手がけた「バフメーチェフスキー・バス・ガレージ」にありました。その後、ゴーリキー公園へ移り、ソヴィエト時代から続くレストラン「ヴレメナ・ゴ―ダ(四季)」を改築し、2015年に現在の場所で再出発したとのことです。
限りなくシンプルな建物の中で、毎回様々な現代美術とアイデアを駆使した企画展で、次から次へと私達を楽しませてくれます。モスクワは歴史的な博物館や美術館も素晴らしいですが、それとはまた違った魅力がここにはあると思います。
時間の限られた観光での美術館見学はトレチャコフ美術館やプーシキン美術館で精一杯、という事も多いと思うのですが、もし時間が許すのであればゴーリキー公園の散歩と共に、是非足を運んでいただきたい美術館です。
今回は偶然にも日本の現代作家・村上隆さんの特別展。日本文化への関心の高さを思い知る人の多さでした。洗練された建物に足を踏み入れるとすぐに目に飛び込んでくるオブジェにチケットを買う前から期待が高まります。
それでは、ワクワクが止まらない館内をご紹介しましょう!!
ゴーリキー公園に入ると美術館「ガレージ」が見えてきました!
「ガレージ」はゴーリキー公園にあります。公園内ではスケートも楽しめます。美術館「ガレージ」は文字通り、ガレージだったところを改造して作られた美術館です。
何と、トイレまでアヴァンギャルド!!
シンプルな外観とは対照的に、中に入るとやはりアヴァンギャルド!!トイレに行ってびっくりしました。
展示スペースはこんな感じ・・・
展示スペースはいろいろな工夫がされており、なるほど・・・、と思わせるところが結構ありました。展示物もユニー
クで、さすがは現代美術と文化をターゲットにしている美術館だと思いました。
マスタークラスが開かれていました。
今回の特別展は日本がテーマ。そのテーマにちなんで扇子を作るマスタークラスが開かれていました。
絵を描いたり、紙を均等に折ったり。細かい作業は難しくても、楽しそうです。手話を使って教えているスタッフもいました。
館内エクスカーションを利用することもできます。
館内にはスタッフが案内するエクスカーションもあります。一般客より優先されますので時間を有効に使って、
しかも有意義に見学をすることができます。
ミュージアムショップもありますよ。
カフェからワークショップブースまでの階段が全てミュージアムショップになっています。
美術に関する本や、雑貨、ポストカード、そして以前に特別展があった草間彌生さんの本もありました。カタカナで書か
れた、ガレージオリジナルトレーナーも。わかる人にはわかるお土産です。
以上、今回はモスクワの現代アートのスポットをご紹介いたしました。美術というと油絵やヨーロッパ美術といった
イメージがあるかと思いますが、モスクワで体験する最先端の芸術はまた違った目でモスクワを見られるきっかけ
になるかと思います。これからもモスクワの新しいスポットを紹介してゆきますね!