サン・ジェルマン伯爵(時の旅人)

プーシキンの中編小説「スペードの女王」で必勝の3つのカードを伯爵夫人に教えた人物。

サン・ジェルマン伯爵大変な長寿の秘薬を持ち、その結果、2000年とも4000年とも言われる驚異的な生命を有していたとされ、カナの婚礼やバビロンの宮廷を巡る陰謀等と云った古代の出来事を、まるでその場で直接見て来たかの様に、臨場感たっぷりに語ったと言われています。哲学者ヴォルテールは1760年4月15日のフリードリヒ2世に宛てた書簡で、このサン・ジェルマンについて「決して死ぬことがなく、すべてを知っている人物」であると書き、フリードリヒ2世も彼を「死ぬことのできない人間」と評しています。ニコラ・シャンフォール  によると、サン・ジェルマンの使用人に「あなたの主人は本当に2000歳なのですか」と問うたところ、彼は「それはお教えすることができません。わたしはたった300年しかお仕えしていないのですから」と答えたと言われています。

また、自分の年齢を2000歳とも4000歳であるとも称して、ソロモン王やシバの女王らと面識があったとも語っていたとされています。かつて騎士として加わっていた十字軍では、パレスチナにてイングランド王リチャード1世とも話したと言います。

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