ピョートル夏の宮殿(ぺテルゴフ)

サンクトペテルブルクの宮殿の中で、エカテリーナ宮殿に次いで人気があるのがピョートル夏の宮殿。この宮殿は別名「ぺテルゴフ」と言い、ロシア人の中でも人気です。エルミタージュ美術館の前の船着場から水中翼船が出ており、往復渋滞知らずの水上交通で行けるのが魅力です。
この宮殿は、ピョートル大帝が水を活かした宮殿を造ろうと構想し、1714年に建設開始、1723年に完成した宮殿です。
フランス式の上の庭園、噴水群が見事な下の公園、そしてその間に立つ大宮殿から構成されます。

下の公園

下の公園は、37体の銅像、64の噴水、142の水の吹き出し口、そして150以上もの噴水がある、「これでか!!」という位、噴水のある公園です。その中で有名なのは「サムソン像」。これはポルタヴァでの対スウェーデン戦勝25周年を記念して1734年に造られました。現在あるのはオリジナルでは無く、レプリカです。
この噴水群はポンプを使わず、自然の高低差を利用したシステムで水を噴き上げているのが最大の特徴です。

大宮殿

この大宮殿は1714年に建設を開始し、1721年に竣工しました。この宮殿はピョートル大帝の娘、女帝エリザベータの時代に建築家・ラストレッリによって3階建てのバロック様式の宮殿に改築されました。独ソ戦の際にドイツ軍によって破壊されましたが、見事に再建され、現在では壮麗な姿を見ることができます。

大宮殿前の噴水

ピョートル夏の宮殿・大宮殿前の噴水です。見事です。

大宮殿前の噴水

大宮殿の前まで運河が引かれています。

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